9/16(朝) 本日の市況と解説コラム

9月15日の米国市場は、翌日(16日〜17日)に迫ったFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果発表を目前にして持ち高調整の動きが強まり、主要3指数が揃って反落しました。 FRBによる金融政策の判断を見極めたいとの思惑から積極的な買いが手控えられたほか、原油高への警戒感やハイテク株・AI関連銘柄を中心とした利益確定売りが引き続き相場の重石となりました。全般に薄商いのなか、終始軟調なもみ合い展開が続きました。ダウ平均は前日比-0.29%(-152.09ドル)、ナスダック総合指数は-0.56%、S&P500は-0.48%(-37.00ポイント)で取引を終えています。

今週末の日銀は利上げ濃厚、さらにFOMCでも利上げ予想が約8割にもなっているようです。そこで今回はこんなデータを紹介します↓
こちらはゴールドマン・サックスによるデータで、1988年以降に発生した「FRBの利上げサイクル開始(過去7回)」における、S&P 500の利上げ開始前後12ヶ月間のリターン推移をまとめたものです。横軸の「0」が最初の利上げが実施されたタイミングを示しており、そこから前後数ヶ月のパフォーマンスの推移が描かれています。

・水色のライン:平均リターン
・濃い青のライン:中央値リターン

このグラフから読み取れる最大のポイントは、タイトルにもある通り「利上げ開始の直後(0〜3ヶ月目)に見られる一時的なもたつき・下落調整」と、「半年後(6〜12ヶ月目)に訪れる力強い上昇トレンドへの回帰」です。

中央の垂直破線(0:利上げ開始)前後の動きに注目してください。利上げが開始された直後(0〜3ヶ月目にかけて)は、金融引き締めへの警戒感から株価は一旦伸び悩み、一時的に-2%〜-4%程度までマイナス圏へ沈み込む下落調整が発生する傾向が示されています。

利上げの初期段階においては、市場が政策変更の衝撃を消化するために「息継ぎ(苦戦)」を強いられやすいわけです。しかし、本当に重要なのはその後の展開(3ヶ月目以降)です。利上げ開始から3ヶ月を過ぎて半年(6ヶ月)へと差し掛かると、市場は金利上昇を受け入れ、業績相場(好景気)への確信を高めていきます。

その結果、平均・中央値ともにグラフ上で右肩上がりに急浮上し、1年後(12ヶ月目)には+6%〜+8%を超える力強いリターンを達成している歴史的な事実が確認できます。

足元で金利動向や利上げ観測をめぐるニュースが交錯し、相場がもたついたり不安定な動きを見せたりしたとしても、それは過去の利上げサイクル初期において何度も繰り返されてきた「ごく自然な慣らし運転」に過ぎません。

「利上げ=株価の終わり」と勘違いして過度に怯える必要は一切ありません。初期の押し目やバタつきは、むしろその後の本格的な上昇波に向けた準備期間(エネルギー充填)として機能してきた歴史があります。

さらに、長期データによる「9月のアノマリー」も紹介します。こちら↓
こちらはドイツ銀行によるデータで、7月1日(=100に換算)以降のS&P500の後半戦のパフォーマンス推移を比較したグラフです。

・水色のライン(中間選挙年):過去の中間選挙年における平均推移
・濃い青のライン(その他の年):中間選挙年以外の平均推移
・赤のライン(2026年):今年(2026年)の足元までの実際の軌跡

このグラフから読み取れる非常に興味深いポイントは、「9月〜10月にかけて深まる中間選挙年の調整」と、「11月の投票日以降に訪れる強烈な年末ラリー」の構造です。

まず、水色のライン(中間選挙年)の波形に注目してください。通常年(濃い青)が夏場以降も比較的静かに推移するのに対し、中間選挙年(水色)は政治的な不確実性が嫌気され、9月から10月にかけて基準値100を割り込むレベル(99近辺)までじわじわと調整が深まる傾向がはっきりと示されています。

まさに私たちが今迎えている9月〜10月は、中間選挙年特有の「もたつき・安値模索の時期」に該当しているわけです。しかし、一番の注目は右側の垂直線で示された「11月の中間選挙の投票日」を通過した後の変化です。選挙の開票結果が出て政治的な不透明感が払拭されると、溜め込まれていたエネルギーが一気に解放され、11月〜12月にかけてグラフ上で最も急角度な右肩上がりの大高騰(104超え)を描いています。

その他の年(濃い青)と比べても、投票日以降の反発力・上昇率は中間選挙年の方が明らかに強力です。今年(2026年)の足元(赤ライン)を見ても、7月〜8月に大きな波乱をこなしつつ高値圏で推移してきましたが、アノマリーの型から言えばここから10月にかけては中間選挙年らしい「最後の押し目形成(調整)」がいつ入ってきてもおかしくない時間帯です。

仮に秋口に重い展開や押し目が訪れたとしても、それは11月の投票日以降に控える「過去最強クラスの年末ラリー」へ向けた、絶好の助走(エネルギー充填)に過ぎの可能性が高いと思われます。

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